就職浪人とは?割合は?メリット・デメリットもご紹介

この記事を読んでいるあなたは、

  • 就職浪人とは?
  • 就職浪人する人の割合は?
  • 就職浪人のメリット、デメリットは?

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、そんなあなたに「就職浪人する人の割合やメリット、デメリット」についてお伝えしていきます。

就職浪人とは?

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「何がなんでも入社したい!」そう思って応募した企業から不採用通知が届いたら、あなたならどうするでしょうか?

そんな時の選択肢の1つが、「就職浪人」です。

就職浪人とは、「大学卒業後も就活を続ける人」のことを指します。

2010年に厚生労働省が、「青少年雇用機会確保指針」を改正したことにより、卒業から3年以内であれば採用活動時に新卒と同じ対応をすることを企業は求められるようになりました。

また、卒業から3年以内の既卒者、つまりは「就職浪人」を採用した企業には奨励金が支給されるようになり、2012年春からは複数の大手企業が就職浪人を「新卒」として扱うことを発表しています。

就職留年との違いは?

就職浪人と似た言葉に、「就職留年」があります。

それぞれの意味は、以下の通りです。

  • 就職浪人は、「大学卒業後も就活を続ける人
  • 就職留年は、「新卒の権利を捨てないために、意図的に留年すること

厚生労働省が、「青少年雇用機会確保指針」を改正したと説明しましたが、まだまだ就職浪人を「既卒」として扱う企業が多いのが現状です。

留年分の学費が発生するので金銭的には負担が増えるデメリットはありますが、新卒ブランドを使ってもう一度、就活に挑戦できます。

就職浪人する人の割合

文部科学省の「学校基本調査」によると、就職浪人の道を選ぶ人の割合は、以下の通りです。

  • 平成29年7.8%
  • 平成30年7%
  • 令和元年6.7%
  • 令和2年7.1%

就職浪人としての道を選んでいる人は毎年、全体の6〜8%程度なので、割合だけで見ると少数派です。

就職浪人になる主な理由は、「大学卒業後も就活を続けるため」ですが、そのほかにも「公務員試験に再挑戦するため」「海外留学をするため」「就職する前にやりたいことがある」など、人によって様々な理由の違いがあるようです。

就職浪人になるメリット

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就活生からすると「就職浪人」に対してあまり良いイメージを持っていないかもしれませんが、以下のようなメリットがあります。

  • 就活生としての準備ができている
  • 自分のやりたいことが明確になる
  • 就活に専念できる

就活浪人の道を選んで、志望企業から内定を獲得している人もいるので、一概に悪いことではありません。

それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

就活生としての準備ができている

1つ目の就活浪人になるメリットは、就活生としての準備ができていることです。

就活を本格的に始めるには、意外と多くの準備が必要です。

リクルートスーツやビジネスバック、時計などの物理的な準備はもちろん、マナーや言葉遣い、社会人としての精神的な準備を整えることは、金銭的にも精神的にも負担は大きく、何より時間がかかります。

就活浪人は、それらの準備をすでに終えているので、すぐに就活を始めることができます。

また、同じタイミングで就活をしていた同期は社会人になっているので、就活生目線と社会人目線を兼ね備えたアドバイスをもらうことが可能です。

志望企業に入社した同期がいるなら、企業に入らないと教えてもらえない情報を入手できる可能性もあります。

自分のやりたいことが明確になる

2つ目の就活浪人になるメリットは、自分のやりたいことが明確になることです。

初めての就活では、自分がやりたいことがはっきりとしないまま、時間に追われて就活をおこない、「気付いたら就活が終わっていた」なんてことも珍しくはありません。

良くも悪くも就活浪人には、自己分析に費やせる時間が多くあります。

自己分析に時間をかけて、これまでに自分がどんなことをしてきたのか、特徴や強み、弱み、興味のあること、これだけは譲れないという価値観や考え方など、自分のことを深く理解することで、「自分の本当にやりたいこと」が明確になります。

自分の中に明確な目標や目的を持っている人は企業からの評価も高く、行動の指針があるので具体的な就活のプランも構築しやすいです。

就活に専念できる

3つ目の就活浪人になるメリットは、就活に専念できることです。

これが就活浪人になる最大のメリットでしょう。

学業に時間を割かなくてもよくなるので、説明会や面接、就活イベントの日程調整がしやすいことは大きなアドバンテージと言えます。

これまで大学に使っていた時間がすべて就活のために使えるので、自己分析や企業研究、面接対策に全力を尽くせます。

就職浪人になるデメリット

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新卒としての立場を捨てて、あえて社会人としての出発を遅らせる就活浪人。

当然、デメリットも存在します。

人によってはメリットよりもデメリットの方が大きくなることもあるので、注意しておきましょう。

新卒ブランドを失う

1つ目の就活浪人になるデメリットは、新卒ブランドを失うことです。

就活浪人は多くの企業が「既卒」扱いするのが実情です。

新卒採用枠には応募できず、中途採用枠での応募になります。

中途採用の場合は新卒採用よりも、実務経験や実績、スキルなどを求められることが多いので、社会人経験のない就活浪人は不利になる可能性もあります。

また、新卒採用枠よりも中途採用枠の方が、求人数そのものが少ないです。

応募条件に「既卒可」と記載があっても、海外留学から帰ってきた人を対象にしていることもあるので、応募企業の選定にもこれまで以上のリサーチが必要になります。

大学のサポートを受けられなくなる

2つ目の就活浪人になるデメリットは、大学のサポートを受けられなくなることです。

在学時は気付いていなかったかもしれませんが、大学の就活サポートは意外と充実しています。

インターンシップの案内、ビジネスマナー講習、面接対策、企業説明会など、手厚いサポートがすべて無料で利用することができます。

就活浪人も受け入れてくれる大学もありますが、在学生のみを対象にしている大学がほとんどです。

精神的にキツい

3つ目の就活浪人になるデメリットは、精神的にキツいことです。

学生時代の就活は周りに就活生が多いので安心感がありますが、卒業後は周りに就活をしている人がいなくなり、孤独感を感じる人は少なくありません。

就職浪人の道を選んだからこそ、「志望企業に就職するんだ!」という強いプレッシャーを感じる人もいます。

精神的に追い込まれると視野が狭くなり、「就職浪人をマイナスに捉える企業が多い」など、ネガティブな情報ばかりが目につくようになります。

過度な不安に苛まれて、就職浪人として思い描いていたプランが失敗してしまう可能性があることも覚えておきましょう。

まとめ:就活浪人も正しい選択肢の1つ、計画的に内定を獲得しよう!

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今回はを就職浪人する人の割合やメリット、デメリットお伝えしました。

就職浪人はまさにハイリスクハイリターン

就職浪人や就職留年など、どんな選択肢も選んだ時点では成功でも失敗でもありません。

決断した後にどんな行動をするかで、その後の結果が決まります。

就職浪人の道を選んだら悩みを1人で抱え込む人が多いですが、周りに頼ることは恥ではありません

自分のペースを崩さずに、落ち着いて就活を進めることが大切です。

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