この記事を読んでいるあなたは、
- 書類選考を突破するためのESの書き方を知りたい
- ESで聞かれる質問項目を把握したい
- ESの頻出質問項目別で具体的に何を書けばいいのか知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「選考に通りやすいESの書き方、自己PR、志望動機、趣味特技で書くべきこと」を質問項目別にお伝えしていきます。
ESでよく聞かれる質問項目
まずはESにおいてよく聞かれる質問項目について把握しておきましょう。
全業界において共通する質問項目は下記のようになります。
- 志望動機
- 自己紹介
- 自己PR
- 学生時代一番力を入れたこと・頑張ったこと(ガクチカ)
- 研究成果
- あなたの人生において一番の挫折
- 大切にしている価値観や座右の銘
- あなたの長所、短所
- 仕事で成し遂げたい夢
- 弊社におけるキャリアプラン
- 趣味・特技
その他、業界特有の質問があったりします。
例えば、広告業界においては「あなたを自由にアピールしてください」や「あなたのキャッチコピーを教えてください」など一風変わった質問がされます。
プレエントリーが可能になる3月に入る前に、これら質問項目に対してそれぞれ約300文字程度でまとめておくことが、スムーズにESを作成する上でポイントになってきます。
ESを書く上で押さえるべきポイント
それでは、これら質問項目を事前に準備しておく時に注意すべきポイントをご紹介していきます。
忘れてはいけないことは、ESにおける全ての質問は「あなたのスキル・パーソナリティ」を知るために課されたものであることです。
何をアピールするのか1つに定める
全ての質問項目においてアピールするポイントを1つに定めましょう。
例えば、ガクチカにおいて「リーダーシップ」をアピールしているのに、長所が「アイデアマン」で自己PRが「忍耐力」について書いており、アピールの方向性が異なり過ぎると、アピール全てが薄まってしまい、そのESからはあなたについての情報を得られません。
人事に伝えたいことが「リーダーシップ」なのであれば、「周囲を巻き込む力」や「リスク管理能力」「目標設定能力」など、リーダーシップの要素であるものをそれぞれの質問項目でアピールしましょう。
冗長的な文章を削除し情報度を上げる
志望動機やガクチカにおいて、同じような内容を繰り返していませんか?
「私はアイデアマンとして、クラウドファンディングで資金調達をするアピール方法を提案しました」
「持ち前の発想力によって効率的なアピール法を見出し、クラウドファンディングにて資金調達を達成しました」
これらの2文は結果に重きをおいている構造的差異はありますが、アピールしている「アイデアマン」という根幹は変わっていません。
アピールを強めるために言い換えによって同内容を繰り返さずに、周囲の評価やエピソードを交じえて異なる視点でアピールすることで情報度が格段に高まります。
ESを読む面接官に興味を持たせる書き出しを
実は、全ての質問項目で1文目で興味が引かれない場合、人事はESの残りを読まずに落選させてしまうのです。
何千、何万とESが届く難関企業であれば尚更その傾向は強まります。ガクチカも志望動機も1文目に全力を注いでください。
例えば、ガクチカにおいて「私はゼミ長として学園祭においてゼミ発表会を成功させました」という1文に興味を持ちますか?
「私はゼミ長として、学園祭でのゼミ発表会において50年以上続くゼミ史上最高の来場者2000人を達成しました」という書き方の方が惹かれますよね。
「お?これは面白そうだ」と思わせる1文目の書き方によってES通過率は格段にアップします。
ESでよくある疑問
さて、具体的なESの書き方に入る前に、よく就活生がESについて疑問に思うポイントを解説しておきます。
ここを押さえておくことで、効果的にESを作成することができますよ。
自己PRと自己紹介の違いとは?
自己PRと自己紹介の違いを説明できますか?
これら2つを同じものと勘違いして、同内容を書いてES落選というケースをよく見かけます。
自己PRとは、あなたが企業に対して、企業が就活生に望むスキルや性格を持っていることを、過去の実績などの客観的データからプレゼンする場です。
そのため、実績を一読しただけで、スキルや性格が分かるようにアピールの側面を強めて説明的な文章にしなければいけません。
対して自己紹介とは、面接において質問の手がかりとなりうる、あなたを知る上で重要な実績や経験を提示する場です。
こちらはトークテーマを提示するものなので、できるだけデータ量を増やすために、1つ1つの経験の記述は抑えなければなりません。
これらの違いをしっかりと認識してESに取り掛かりましょう。
写真はどこで撮ったらいい?
よく、就活用の写真を撮るために専門写真館に大金をかける就活生を見ますが、答えとしては志望業界・職種によってはそこまでしなくていいです。
広告業界・航空業界(CA)・化粧品メーカーなどの業界は顔や佇まいが命になってくるため、できるだけ見目麗しく写真を撮ることがポイントになります。
さらに、一般職も社外社員との接触機会が多いため、顔面が重視されるケースが多いです。
しかし、その他の業界・職種においては内面が重視されるので、画質が荒くならないように注意してデジカメで済ましても問題はありません。
学歴で留学経験は書くべき?
結論から申し上げると、短期留学(1週間〜3ヶ月)については記述するべきではありません。
学位を取得するわけでもないですし、留学というよりも海外旅行として見られる傾向にあります。
長期留学(5ヶ月以上)であれば期間によって語学力アップを証明してくれるため、記述することが望ましいです。
「2021年3月〜2022年2月 University College of London Faculty of Economy」などのように期間・大学・学部の順で記述しましょう。
よく聞かれる質問別!ESの書き方
それでは、具体例をできるだけ挙げながら、書き方について解説していきます。
全てに共通するポイントとしては、結論ファーストで書くことです。
自己PR
流れとしては、
- あなたのアピールポイントを端的に
- なぜそのアピールポイントがあると言えるのか
- そのポイントで企業にどう貢献できるのか
の3つになります。
具体例)
「私の持ち味はリーダーシップです。大学時代、ゼミ長としてゼミ員全員のモチベーションを上げて全員で4年に進学したことや、吹奏楽サークルでは幹事長として全国大会で優勝しました。持ち前の周囲を巻き込む力で縦割りを無くして、ワンチームでプロジェクトを成功に導きます。」
ガクチカ
- 概要
- 課題
- 解決策
- 苦労した点
- 結果
の流れで書きましょう。
具体例)
「私は学園祭委員長として大学史上最多の15万人の来場者を達成しました。学園祭は広報と企画力に弱みがあり、魅力あるコンテンツの発信力に乏しかったことが課題でした。そこで、私はサークル間の連携を強めることに努めました。広告研究会や放送研究会など幅広く提携する中で、全サークルを平等に取り扱う難題に直面しましたが、持ち前の渉外力でサークルの希望をそれぞれ満たすことができました。結果として、魅力的なタイアップ企画と広報力で15万人の来場を達成できました。」
志望動機
志望動機については、テンプレートがありません。
内容のパターンとしては入社することが
- 自分が仕事で成し遂げたいことの近道だから
- スキルアップに必要だから
- 夢で、商品やサービス、そこで働く社員が憧れだから
の3パターンになります。
趣味・特技
こちらもテンプレートはありません。
趣味はあなたのパーソナリティを、特技はあなたのスキルを面接で深掘りするためのデータ収集の欄であることを覚えておいてください。
趣味は本当のものを書きましょう。自動車メーカー志望だからと言って「F1鑑賞」など興味のアンテナを無理くり合わせる必要はありません。
そうではなく、趣味として書いた興味のあるものに「どれだけ目を輝かしているか」を面接で確認するための項目なのです。
特技は自己PR、ガクチカでアピールできなかったものを補足として書き出しましょう。
ESはポイントを押さえれば大丈夫 事前にエピソード整理を!
なぜ、この項目が聞かれているのかをそれぞれ意識して執筆することでES通過率は格段に上がります。
事前にエピソードを書き出しておき、個別企業に合わせて書く準備をしておきましょう。